ゼロ金利・マイナス金利政策により、国債金利・日銀銀行預金金利が大きく低迷しており、金融機関は非常に厳しい経営状況に立たされています。
それに関連して、預貯金金利・貸出金利も大きく引き下げられて「預貯金・貸出間」の利ざや益が縮小していますし、「国債を買って資金運用」というこれまでの資金運用手法が通用しなくなっています。
そこで、各金融期間が生き残りをかけて取り組もうとしているのが「手数料ビジネス」です。
お客さんに投資信託や遺言信託、外貨預金などを販売し、そこに発生する手数料を安定的にかすめ取ってやろうという魂胆です。
金融機関の経営方針が大きく変わっていく中、金融機関で働く職員(銀行員)としてもその経営手法に応じた知識(手数料ビジネスで扱われる商品知識など)を取得していかなければなりません。
今までのように、融資・窓口(テラー)・為替の知識だけしか持っていなければ、完全に「お荷物銀行員・窓際銀行員」という烙印を押されてしまいます。
そこで今回は、金融機関の「手数料ビジネス」に活用できる資格試験を紹介していきます。
「手数料ビジネス」に対応した銀行員の資格
銀行業務検定試験
銀行系資格試験の代名詞、「銀行業務検定試験」。
現在実施されている銀行業務検定試験の科目の中でも特に「預かり資産アドバイザー」の科目は、手数料ビジネスで扱われる商品(投資信託、外貨預金、各種信託…)知識に特化した試験ですので、ぜひ取得していただきたい資格です。
また、投資信託に特化した試験科目だったり、金融経済に関する知識を習得できる試験科目もあります。必要に応じて勉強をしてみてはいかがでしょうか。
プライベートバンカー資格
投資信託や遺言信託、外貨預金などの高度な金融商品を購入するお客さんの多くは「富裕層」です。
そこで、富裕層に営業をかけるための知識を学ぶことができるのが、この「プライベートバンカー資格」です。
プライベートバンカー資格は、日本証券アナリスト協会が実施しています。証券アナリスト試験実施団体として有名ですね。
プライベートバンカー資格には次の3つの資格があります。まずは初級資格の「PBコーディネーター資格」の取得を目指して勉強してみてはいかがでしょうか。
- PBコーディネーター(初級)
- プライマリーPB(中級)
- シニアPB(上級)
ファイナンシャルプランニング(FP)資格
投資信託や外貨預金、各種信託などの基本的な知識が幅広く学べるのが「FP資格」です。
FP試験は比較的ポピュラーな資格試験なので、もうすでに取得している人や、これから取得しようと勉強している人も多いと思います。
ですが、多くの人が「FP2級」の取得で止まっているので、ぜひさらに上級の「FP1級」「CFP」の取得を目指して勉強してみてはいかがでしょうか。
また、その他の金融関連知識も非常に幅広く学べるので、結果としてお客さんが満足・信頼していただけるような対応ができるようになると思います。信頼される銀行員になりたければぜひ!

まとめ
金融機関は生き残りをかけて、大きく経営方針を変更しています。
そんな中、ぼーっと働いていたり、これまでの知識を武器に働いていたりしても、これから先は通用しなくなってくるかもしれません。
時代・金融業界の流れに沿って、あなたも知識をアップデートしていく必要があります。
- 資格さえとっていれば、十分でしょ…。
- ニュースはWebやSNS、テレビで十分でしょ…。
- 新聞なんて古いもの読まなくていいでしょ…。
銀行員として経済紙を読むのは、常識であり、マナーです。
銀行員は常に最新の経済・金融ニュースをインプットする必要があり、テレビやWebニュース、SNSでは十分にニュースを手に入れることができない場合があります。
銀行員として立派に働きたい、恥をかきたくないとお思いのそこのあなたにピッタリの経済紙を下のリンク先で紹介しています。